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ホームステイ in コンポンチャム

久しぶりのブログ更新です。
 5日間,首都プノンペンを離れて北東に約80kmほど,バスで約3時間ほどの州,コンポンチャムに行ってきました。カンボジアの一般的なご家庭にホームステイをするのが目的です。コンポンチャムで活動する先輩隊員がそれぞれ適切なご家庭を選んで,自分たちのために準備を進めてくれていました。5日間,ものすごくたくさんの経験をして書きたいことが山ほどあり整理しきれていませんが,記憶が新しいうちに,書いておきたいと思います。派遣前訓練の成果を生かして,最初に内容を大きく紹介します。①「一般的なおうち」と言っても・・・②カンボジア人の一日,③コンポンチャムまでの道のり,④コンポンチャムの名所,⑤所感です。

①「一般的なおうち」と言っても・・・
 同期隊員が5人いて,同じ州内ですが,それぞれが別のご家庭にお世話になりました。自分がお世話になったのは,病院配属の某先輩の同僚であるポーランさんご一家です。一緒に生活していたご家族は,まずポーランさんお父さん84歳,お元気です。ポーランさんの兄弟姉妹,5人(女性4人,男性1人)。本当は9人兄弟ですが,他のみなさんはプノンペンやアメリカに行っているそうです。次にポーランさんのお嬢さんスライマイ6歳(ずっと自分の遊び相手です)。妹さんの旦那さんと,息子さんワッタナ8か月(おしめをしないので,おしっこETCをその辺でしまくっています)。お姉さんの息子さんルオッ20歳(思春期真っただ中で,お母さんともめてました)と,犬3匹(うち一匹サウマウはかなり凶暴で何度も吠えられまくりました…かまれるかと思いました)。というわけで,かなりの大人数です。
▼家族の一部の皆さんと
ポーラン一家
▼ワッタナの食事と,隣で見守る番犬サウマウ
ワッタナ
 さて,今日久しぶりに全員で顔を合わせてそれぞれの様子を話しあったのですが,自分のご家族は,というか家はかなり裕福だったように思います。他のみんなは,まさに「カンボジアの一般的な家庭」。彼らは「ウルルン」と表現していますが,木造のおうちで,床は木を並べた感じなので,床下が見える状態。水浴びは雨水をためた甕から。当然トイレは紙を使わないカンボジアスタイル。夜は蚊帳をしないと寝られない。市街地までかなりの時間を要す。電気はかなり制限・・・ という感じですが,自分のおうちは,二階建てで一部木造でない。完全な蚊対策が施されたタイル張りの個室をあてがわれ,水浴びはシャワーがあって,時間がたつと温水も出る。モト(バイク)を5台,トヨタの乗用車を1台保有しています。しかも立地は,市街地の中心よりちょっとだけ離れたところで,自転車で2分移動すれば市場やバス発着所に行けます。というわけで,あまり斬新な経験をしたわけでありませんが,おもてなしの心と素敵な笑顔が満載のホストファミリーで,ぜひまた遊びに行きたくなりました。
▼立派なおうち。
おうち

②カンボジアの生活
 カンボジアの皆さんは,とにかく朝が早いです。というかまずは鶏。3時か4時には,見事に鳴いて,目覚ましの必要性がありません。そして5時くらいにはみんな起きて活動開始です。朝ごはんはあまり家で食べないらしく,近くの小さいお店にボボー(おかゆ)やクイティオ(コメの麺,いわゆるフォー)を食べに行きました。そしてさっそく水浴び。仕事に行く人は,7時くらいには家を出ます。自分は,「ちょっと散歩でもしてこい」と言われ自転車を貸してもらい,ぶらぶらと街中に出かけました。戻ると「休め」と言われ,寝ることを勧められます。寝られない時は,娘のスライマイと一緒に持参したおはじきや,折り紙で遊ぶか,クメール文字の読み方の練習を一緒にしていました。そして昼ごはん。昼は,勤めに行っているみんなも帰ってきて,みんなで食事です。そして水浴び。再び働きにいくはずのみんなも「2時から」と言っていますが,出かけるのは3時過ぎでした。自分は,また「散歩に」と思いきや,午後は暑いから「寝ろ」ということで睡眠。寝られないときは,外に行って,カンボジアで大人気のバレーボールを近所の子たちと一緒にやりました。そしていつの間にか夕方。一緒に散歩にでも行くか,ということで,近くに流れる雄大なメコン川や,日本が友好のために建てたという「キズナ橋」などに案内してくれました。夕飯は,7時過ぎ。こちらも家族は大抵みんな一緒に食べます。おかずはお昼の残りが多かったですが…。珍しいものでは,孵化したての卵や,サワガニ。バナナの漬物がおかずです。ちなみに,カンボジアでは,バナナの種類が4つあるらしく,長いのから短いのまで,説明をしてくれました。おうちの裏では,育てやすいけど栄養満点のナンバーンバナナを育てています。食後はテレビ(SONYの薄型。最新です)で,主にお笑いかムエタイを見て,みんなでお話をしています。そして水浴び。9時過ぎか遅くても10時くらいにはみんな寝ます。
▼近所のバレーボール場。6面ありました。しかも2面は屋根付き。
バレーボール城
▼「キズナ」橋です。紙幣500リエルの裏側にも載っています。
キズナバシ
▼孵化しかけのうずらの卵。孵化したてのアヒルの卵も堪能しました。
うずら孵化

③コンポンチャムまでの道のり
 基本的にカンボジア国内の移動はバスが主流です。鉄道は一応あるらしいですが,ほとんど使用されていません。バス自体,日本や韓国のいわゆる「お古」で,まあまあの乗り心地です。しかし,やはり田舎へ行く途中の「国道」もデコボコだらけです。バスの中から撮影したので見えにくいですが↓な感じです。
道
 プノンペンとの地域間格差を感じました。それでもコンポンチャムは,フンセン首相とのかかわりが深い州で,手を入れられているらしいです。
 移動の途中,一同ドライブインのようなところに停まりました。そこでついに発見です。「アピン」です。「クモ」です。食用の「蜘蛛」なんです。もちろん食べませんでしたが。。。
kumo

④コンポンチャムの名所!
 ホームステイとは言え,「やはり旅先では名所を巡らないと」,ということで小旅行にもたくさん行ってきました。まずはコンポンチャムを流れる雄大なトンレ・メコン(メコン河)。朝日を拝みました。5時すぎに家を出て,メコン河の向こうに広がる大きな地平線から顔を出す素敵な朝焼けを観ることができました。
メコンの朝日
 続いて,植民地時代の遺産である天然ゴムのプランテーション。地理の教科書にはおなじみですが,自分の目で直接観るのは初めてで,とても興奮しました。巨大な森が広がり,天然ゴムの木に切れ目を入れると自然と白い樹液が流れ,それを加工すると自然のゴムとなります。近くには工場があり,工場見学もさせていただきました。工場内の職員さんたちはみんな親切で,話しかけるとその作業中のゴムを一部切り取って,自分にくれました。説明も「ボールを作るんだよ」というところだけは何とか聞き取れましたが,それ以外はほとんどわかりませんでした。それでも工場に入ってくる外国人相手にすごく親切に丁寧に話してくれてうれしかったです。一般的に「プランテーション」と聞くと,「負の遺産」のイメージが強いですが,ここでは重要な産業となっていて,それに「いやいややっている」というイメージでは語れない姿がそこにありました。
天然ゴム1 
 ワット。お寺です。歩き方には約200年前にたてられた「ワットノコー」や「プノン・プロ,プノン・スライ」という山に建てられたお寺が掲載されています。クメール建築の代表作の一つらしいです。当然そこを訪れmそして歩き方には載っていない,ハンチェという地区にある「ワット・ハンチャイ」には,お墓参りがてらホストファミリーが連れて行ってくれました。ものすごく見晴らしのいい大地で,そこに眠るみなさんもきっと安らかな気持ちなのだろうと察しました。
ワットノコーにて
ワットノコー
お墓参り,お坊さんにはお土産がいっぱい必要
お墓参り
 「名所」ではありませんが,忘れてならないのが,コンポンチャムの「異文化」です。カンボジアは,「単一民族国家」「仏教の国」とイメージしがちですが,そうしたイメージの中で忘れ去られてしまいがちなのが,いわゆる「少数派の存在」です。そもそも「民族」という発想やそれによる分け方自体あまり好まないのですが,一応一般的に「チャム人」と呼ばれる「イスラム教徒(ムスリム)」がコンポンチャムにはたくさんいます。本当は勝手に撮影してはまずい気もしたのですが,「今後の教材のため」と思い,撮影させていただきました。
ムスリム

⑤所感
 書く作業に疲れました。感じたことを3つほど。
 1つは語学の足りなさです。最終日になってちょっとだけコミュニケーションを図れてきた気がしますが,地元の人が使うクメール語は聞き取ることも難しいし,こちらの発音が通じることも厳しかったです。これからは,受動的な語学の訓練はないので,自分に厳しく語学力を高めていかないと,と感じました。
 次に,カンボジアの人たちの人間関係・結びつきの強さ,濃さ。家族はもちろん,近所づきあいのようなものもたくさんあります。子どものころから,そうしたたくさんの人とのかかわりを持つことは,大学時代にたくさん聞いた「社会力」(門脇厚司大先生の造語)の形成にとても大きな意味があるのだと思います。日本が失いかけている地域コミュニティがしっかり残っている,というか有機的に機能しています。
 そして,伝統や習慣を大切にしようとする気持ち。ホームステイ先のご一家でも,お母さん(おばあちゃん)をなくしたばかりでしたが,お墓参りやおうちでのお線香を絶やしていません。そうした文化の維持が,カンボジアのどこか「温かな」雰囲気を生み出しているような気がしました。

 以上です。
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