スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

カンボジアの未来を創る子どもたち の巻

今週はずっとプノンペンで仕事(というほどのものではないのですが…)をしていました。

何の仕事かというと,
カンボジア国内の(名目上はすべての)学校で実施されている,
「3良運動」で「3良」を達成した生徒たちの表彰式のためです。
「3良」とは,「良い子ども・良い生徒・良い友人」を意味しています。
それぞれ具体的な評価項目があって,
その合計ポイントが一定の基準を上回ると「良」として認められる仕組みです。
自分が資料で読んだところによると,
学級委員は担任の先生が,班長は学級委員が,一般生徒は班長がチェックするそうです。

まぁ,おそらく日本でやったらクレーム続出の超主観評価だと思います。
でも,カンボジアの子どもたちの中では,
あるいはそれを実施している教育省・州の教育局の先生方の中では,
ものすごくいい仕組みとして価値が置かれているわけです。

そんな仕組みの中で,
すべての項目で「良」,つまり「3良」を達成した子どもたちの表彰式兼プノンペンスタディツアー
を教育省が主催したわけです。
今回は,カンボジア全国から299名の小・中・高校生がプノンペンに招待されました。
自分の任地カンポットからは,10人の子どもたちが参加しました。

初日は,長い長ーいお偉方のお話が中心の開会式で,
2日目がスタディツアーで,国立博物館,王宮,トゥースレン博物館の見学,
最終日は,生徒同士のディベートタイムと閉会式です。
その間,全国から集まった子どもたちは,同じゲストハウスで寝食を共にします。
その他,会場入口には,各州の青少年活動の取り組みを紹介するパネルが展示されました。

▼王宮にて。話を真剣に聴き,メモをとっている子どもたちの様子がすごく印象的です。
oukyuu
memo
▼日本語をプレイベンで学んでいるさわやか高校生と一緒に。
gakuseito
▼トゥースレン博物館にて。自国の負の歴史に真剣に耳を傾ける子どもたちです。
kengaku2 kengaku3
▼閉会式です。たくさんのカメラが!! またテレビ出演かも…
heikaisiki
▼そんな式の最中も,壇上の人が携帯電話…
keitai
▼カンポットのメンバーと一緒に。
kanpotto
▼展示に集まる生徒諸君です! 
tenji

特に印象的だったのは,トゥースレン博物館への見学です。
トゥースレン博物館は,ポル・ポト時代,つまりカンボジアの負の歴史の象徴的な空間です。
わずか,30年前に終結した地獄の時代について,
詳しい説明を受けている子どもたちの真剣な表情が忘れられません。
日本の戦争などについての説明だと,どうしても「被害者」としての
側面が強調されて受け止められがちですが,
今回のカンボジアの場合について言うと,
完全に「自国民」が「自国民」に引き起こした出来事であり,
その責任というか,ことの発端(起因)を外国・他人・外部のせいには結び付けられません。
何人かの子どもたちに,途中たどたどしく感想を聴いてみたのですが,
「悲しい出来事であるし,特に小さい子どもが被害にあっているのが残念だ」
「僕たちは代表で観に来れたので,州に帰ってから広めていきたい」
「お父さんやお母さんが僕たちの年齢くらいの出来事で,
 当時は結婚も自由にできなかったらしい。今では信じられない。」
なんてことを話していたように思います。
「同じ歴史は繰り返してほしくない。
 ヤングリーダーのみんなが,違う未来を創っていくんだよ」
とこちらも答えました。
まさに次世代を担う子どもたちに,こうした機会を提供できたのは,
本当に素晴らしいことだと思います。

また,各州の取り組みについての展示や,活動についてのディスカッションで,
子どもたち同士で意見交換や情報収集できたのも,素敵な機会だと思いました。

ただ,せっかくのこうしたすばらしいチャンスを,
もっともっと活性化させるための課題もあるように感じました。

例えば,
 お偉方の長すぎるお話が多すぎたり(最長45分でした),
同じことを淡々と繰り返す話しがあったり(資料を用意すればいいだけであって),
ただ人数や数の説明をしているだけのおじさんたちの発表だったり,
誰に向けた,何のためのお話なのか不明確なとことがたくさんあるわけです。
 もっともっと子どもの活動,発表の時間を増やす必要があったり,
子どもたちが各学校で活かしていけるような具体的な活動の場面を紹介するほうが
有意義なのでは? と思うわけでした。
 また,「3良」評価の公平性について不明確な点もあります。
すばらしい機会ではあるけれど,それがどれだけ平等に浸透しているのか,
評価は妥当だったのか,全員に本当にチャンスがあったのか… などです。

 カンボジアでは,こうした大々的なイベントでも,
いわゆる「計画」がしっかりと作られていません。
そんなわけなので,途中ムダ(と思ってしまう)時間もたくさんあります。
↑のような課題を改善していく視点を含めつつ,
計画作りにもっとJOCVが関わって行けたらいいなぁと感じました。
幸い,教育省にSVの方がつとめていらっしゃるので,
彼と連携をとりながら,そんなことができたらなと思いました。 
 
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。